about

「カジュアルに、何にでも合わせられる、ちょっと不思議なモチーフを。」

何らかのジャンルの着こなしを貫く方って、私はすごく素敵だと思うんです。
和服、洋服、もっと言えばアメカジだったり、ゴシックだったりとか。

もっとかっこよくなりたいとか、より一層本格的に着こなしたいって、その人の表現する力だと思うので。

でも、私自身はあまり「コレ!」といったものがなくて…いろんなファッションを「つまみ食い」してます。
TPOや気分に合わせて変身したいんですね。

――― 仕事場にロリイタ着てきたらびっくりしますもんね、大抵の人は。

ですよね。
自分が雑食だから、毎日いろんな服を眺めるじゃないですか。
で、色々眺めているうちに、「ジャンルに縛られる服やアクセサリーって変だな」とふと思って。

――― というと?

例えば、スキニーにドレッシーなシャツとか、ハイウエストのクラシックなスカートに上はゆるニットとか、結構合わせられちゃうと思うんですけど…
なんとなく普段の着こなしで、「このシャツにはスカート」って、決めてしまうというか。

それってもしかして、着る本人だけじゃなく
ショップの店員だったり、あるいは作り手側が
”実際に着てくれる人”に押し付けてる価値観なんじゃないか、と
疑問を感じたのが、この「tie*onブランド」のきっかけです。

――― 余白を残しておきたい、みたいな感じですかね。

そうですね。
商品説明に【おすすめコーデ】っていう項目を
書くことがあるんですけど、あれは私が提案する意味を込めて書いています。

写真ってどうしてもイメージが固まっちゃうので、
たとえば黒っぽくまとめた写真を一目見て「ああ、これゴスロリのアクセなのかな」と思った人にも
「これ、こんな風にも使えるし、こういうのもイイと思うんだよね」と崩してあげたくて。

――― いっそ購入した人に委ねるくらいの。

それがいいんですよね。
私の頭のなかや、私がするコーディネートと、お客様のコーディネートが一致する必要なんて全然ないです。
自由に選んで欲しいかな。

 

 

「だからこそ、気軽に手にとってもらいたいんです。」

 

――― どういった方向けのブランド、というのはありますか?

そうですね…「変わったモチーフを取り入れてみたい、ちょっと面白いものが好きな人」
だから、たくさんの人に見てもらいたいですね。
こんなのあるんだ!面白い!って思ってもらいたいので。

なので、ドレスコードみたいなものはまったく無いです。
いろんな服に合わせて、「私はこんなふうに着けてるよ!」って
たくさんの可能性というか、その人のセンスを見せてくれることが嬉しいですね。

あるお客様はピアスをブローチみたいに使ってくださってたり、
他にもループタイをペンダントみたいに合わせてくださったり、
本当に多種多様なアイディアに刺激をもらっています。

――― 気軽さがあるのは買い手としてもありがたいですよね。

そうですね、気軽に手にとってもらいたいですね。
アンティークなモチーフって、なんとなくセンチメンタルだったり、感度の高い時に惹かれるじゃないですか。
感受性の強まった瞬間、たまたまtie*onの作品に出会ったんだとしたら、それは運命…かもしれないですね(笑)

ただ、珍しいアクセサリーって、どうしても無理しなきゃ手に入らなかったり、それを買うために別のものを我慢しなきゃいけないじゃないですか。
tie*onも決して激安ではないと思うんですけど、なるべく気軽に楽しんでもらいたいな、というのはあります。

――― 価格に関しては作家の悩みどころかと思いますが。

同じパーツを使ってても、作った人で価格が違うのはよくありますよね。
工数や工程が同じでも、「高く売る才能、売る技術」のある人はそういった強みだと思うので、素直に感心します。

ただ、今は「この作品を自由にいろんなファッションに使ってみて欲しい」っていうのが、私のこだわりとしては強くて。
私自身、こうやって表現するのが楽しいんだと思います。

 

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※この文章はインタビュアーとの対話を基に作成しました。